再生歯科医療 PRGFとは
骨・軟組織を再生させる技術
Plasma Rich in Growth Factors
の頭文字をとったPRGF
これは現在、世界で最も安全かつ画期的であると称される「骨・軟組織の再生技術」です。
歯科の分野では主に、「歯槽骨:歯の根を支える骨」の再生治療が有効と判断した際に使われる技術です。
当院でも
- インプラント治療
- 歯周病治療
の際に、有効とみられる症例に限り、この歯槽骨再生テクニックを導入しています。
皮膚科や美容整形の領域でも使用できることから、今ではこのPRGFを導入している症例が(スポーツ医学・アンチエイジングなど)が増え、活躍の場を広げている最先端治療です。
他の再生医療との違い
他の再生医療
- 他種のたんぱく質または骨
→ ウシやウマなどの骨を高温処理 - 他家同種のたんぱく質
→ 他人の骨を高温処理 - その他種のたんぱく基質
→ 豚の歯胚から成長因子を取り出したもの
などを、再生治療の材料として使用していました。
PRGFの治療法
自身の血液中にある、
- 軟組織
- 骨
を再生させる成長因子を使います。
これを分離し、高濃度にして使用するため、副作用が一切ない治療として安全性に優れています。
適応症例について
口腔外科治療は郡山ファースト歯科矯正歯科にお任せください
PRGFシステム認定指導医による治療
PRGFは、
- インプラント治療
- 歯周病治療
- 親知らずの抜歯
等で使われます。
歯周病で骨が減少してしまった症例
親知らずを抜歯した箇所に骨が必要となった症例
傷口をなるべく早めに治癒させたい
という方には、PRGF再生療法の効果が期待できます。
院長の伊波 良将は、BTI社公認PRGFシステム認定医です。
各症例に関する治療は、下記で紹介させていただきます。
※ BTIジャパン株式会社(研究開発主導の世界的先端企業。再生医療・生体材料の分野で活躍し、PRGF-Endorett®はその多くの成果の一つ)
インプラント治療時に応用するPRGF
「顎の骨が少ない」「インプラントができない」と診断を受けた方
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込むことによって土台を作り、新たな歯を入れる治療法です。
つまり、本来、顎の骨が少なく足りない方はインプラント治療ができません。
しかし、このPRGF再生療法を使って顎の骨を再生させることで、これまで「インプラント治療ができない」と診断を受けていた方でも、治療ができるようになりました。
PRGF再生療法のメリット
- 骨が少なく足りない方でもインプラント治療ができる。
- 新たな骨の生成によって、しっかりとインプラントが固定できる。
- 治療期間の短縮にも有効的に働く。
歯周病治療時に応用するPRGF
歯周病が原因で骨が減ってしまった方
健全な歯肉
本来、歯肉は色が綺麗なピンク色をしており、引き締まった状態になっています。歯周ポケット(歯肉と歯の隙間部分)が2mm以内であると健全な状態であるといえます。
歯肉炎の状態
ケアを怠り、歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まってくると、歯肉は赤く腫れ上がり、炎症を起こした状態(歯肉炎)です。軽度〜中等度の歯周病と診断されます。
歯周炎の状態
更に症状が進行すると、歯肉が赤紫に腫れ上がり、ブラッシングによって出血や膿が出てくるようになります。やがて骨が溶け出し、歯茎が下がっていきます。
これは歯周炎の状態で、歯周病まで移行してしまうと重度の歯周病と診断されます。
減少してしまった骨を再生
歯周病によって減少してしまった骨をPRGF再生療法によって再生し、補っていきます。
歯石を丁寧に除去した後にPRGFを応用することで、歯を支える骨が戻り、歯のぐらつきを抑えることができます。
抜歯後の治療時に応用するPRGF
骨・歯肉の再生や傷口の早期回復が必要な方
抜歯した骨の欠損部にPRGFを入れることで、抜歯後の治癒(骨・歯肉の再生や傷口の回復)を促すことができます。
親知らずの抜歯を検討されている方へ
親知らずは、抜けば良いという問題ではありません。
例えば、
- まっすぐに生えている
- お口の中に十分なスペースがある
というケースであれば、特に抜歯する必要はありません。
抜かなくても良い親知らずを口腔内に残しておくことで、入れ歯やブリッジの土台として活用できたり、他の歯を失ってしまった際に移植したりすることも可能です。